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ドロップスクリーン検査 DROPSCREEN

血液1滴でできるアレルギースクリーニング検査

花粉症・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・・・多くのアレルギー疾患は現代の人にとって非常に身近な疾患となっています。

アレルギー疾患とは医学的には、「粘膜や皮膚の慢性炎症を起こし、多くの患者でアレルゲンに対する特異的 IgE抗体を有する、多様かつ複合的要因を有する疾患。」と厚生労働省の指針にも記載され、「一度発症することで、複数のアレルギー疾患を発症しうること(アレルギーマーチ)もあるため、発症予防も勘案した診療が必要になる」と書かれています。

アレルギーというとさまざまな因子が関わってくることが多いのですが、少しでも原因を知ることで、アレルゲンを避けたり、類似物質を注意したりすることができ、そのことが少しでも複数のアレルギー発症を予防することにもなりえます。「アレルギー検査」はそういった意味でも重要であると考えられます。

例えば、花粉症と関連して生じるアレルギーとして『花粉食物アレルギー(PFAS:ピーファス)』がありますが、これは花粉と似たような構造(交差反応)をもった果物や野菜を食べると苦味や痒みを感じたり、多量に摂取することでアナフィラキシーを起こしたりすることもあります。

春の花粉症の一つであるハンノキは非常に多くの食物の交差反応を持っており、「春だからスギ花粉症!」と思っていた方が実はハンノキの花粉症であり、検査により食物のアレルギーが見つかることもよくあります。

アレルギー検査でポピュラーなものは、アレルゲンの特異的IgE抗体を測定する検査になります。数値の値は必ずしも症状と一致するものではありませんが、「アレルゲン(原因)を知る」一つの指標としては重要な項目になります。

アレルギースクリーニング検査

ただ、この検査は採血による血液検査を行わなければならず、子供さんを含め、一般的には少しハードルがある検査でした。

最新の検査機器であるドロップスクリーンでは指先の血液1滴で主なアレルゲン41項目について調べることができ、30分程度で結果が出ます(検査中でない限り)。ご希望の方には結果を郵送致します(郵送費がかかります)。

指先や耳たぶから1滴取るだけでいいので、お子様を始め、血管が細くて採血がしにくい方・注射が苦手な方でも安心して検査が行えるようになりました。今まで躊躇されていた方もご検討されてみてはいかがでしょうか。

アレルゲン41項目
アレルギー検査報告書

検査の流れ

検査の流れ

まず診察・問診を行い、普段内服している薬や症状を詳細に伺い、アレルギー疾患の存在の評価します。特異的IgE検査の適応の方にはその場で検査を行い、そのままお待ちいただくか(1人30分かかります)、後日受診していただいた時にご説明いたします。

検査費用

保険適応の検査となります。検査自体は健康保険3割負担で4,740円程度です。(これに加えて診察料と、薬の処方があった場合には処方箋料がかかります。)小児の場合は文京区医療助成の対象となりますので自己負担はありません(他地区はその地区の助成に応じた費用負担となります。)

受けられる年齢

2歳以上で可能と言われていますが、あまりにも体動が激しすぎると血液1滴も採取できないので検査自体が行えないことはあり得ます。痛みはほとんどないのですが、医者が嫌なために泣いてしまうことがあり得ます。

副作用

小さい内出血を起こすことがあります。血液が固まりやすい方ですと採取ピペットが詰まって、再度血液を採取しなければならないことがあります。